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わかば経営会計メールマガジンVol27 平成31年度税制改正大綱発表!

2018.12.25Vol.027

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わかば経営会計メールマガジン Vol 27
2018年12月25日 火曜日
【目次】
1. 税制・経営コラム ~平成31年税制改正大綱~
2. 税制・経営コラム ~事業承継が困難な企業(第2回)~
3. 実務書籍紹介 ~「あの同族会社はなぜすごい」~

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◇ 1.税制・経営コラム ◇
12月14日に平成31年度税制改正大綱が発表されました。
・・・と、本題に入る前に、少しご挨拶を。
大磯からバトンタッチして、今月号からメルマガを担当することになりました、
わかば経営会計大阪事務所の吉良と申します。
これまでに引き続き(いや、これまで以上に)、
皆さまのお役に立つ情報を提供していけるよう、精一杯がんばります!
と、強い意気込みで筆をとっております。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、話を税制改正大綱に戻しましょう。
今回の改正は、平成31年10月の消費税率10%への引き上げに伴う
駆け込み需要や反動減対策が目玉となっています。
一方で、「中小企業にとって」という目線からいうと、あまり大きな論点はない改正だったかと思います。

主な内容を列挙しますと、

<個人課税に影響する論点>
・住宅ローン控除の期間延長
(平成31年10月1日~平成32年12月31日までに購入して住み始めた
マイホームについては、控除期限が延長されて13年間控除ができるように)
・自家用車に係る環境性能割について、平成31年10月1日1年間のあいだに
取得した乗用車については、1%引き下げ
・平成31年10月1日以降に新車登録を受けた車を対象に、
毎年払う自動車税を最大4,500円引き下げ
(引き下げ額は車の総排気量により異なる)
・個人事業主の後継者が、事業用資産を相続・贈与によって承継して
事業を引き継ぐ場合、相続税・贈与税が免除(事業承継税制の個人事業主版)

<法人課税に影響する論点>
・中小企業者等の法人税軽減税率の特例の2年間延長
(年800万円以下の所得は法人税率15%を適用)
・中小企業向けの主な設備投資減税の2年間延長
(ただし、一部適用要件が追加されたものもあり)
・一定規模以上の防災・減災を目的とした設備を取得し事業共用した場合の
特別償却(20%)制度の創設(昨今頻発している自然災害を受けた措置)

法人課税の観点からは、既に施行されている措置の延長が多く、
影響が大きい目立った改正は、あまり見受けられませんでしたが、
個々の詳細な内容については、必要に応じて、次号以降で記載いたします。

◇ 2.税制・経営コラム ◇
先月号から始まりました、シリーズ「事業承継が困難な企業」の第2回です。
今回からは、Q&A形式で具体的な内容を解説してまいります。

Q:「事業承継を行うのが難しい企業があるといいますが、
そもそも、事業承継が困難な企業とは、どのような企業なのでしょうか?」

A:「事業承継が困難な企業には、大きくわけて2つのパターンがあります。
① 事業を承継する後継ぎがいないパターン。
子供の職業選択の自由を尊重する考え方が広がり、
子供がいても、その子に事業を継ぐ意思が芽生えないケース、
また、少子化の影響もあり、そもそも子供がいないケース、
子供以外に目をやっても、適当な後継者が見つからないというケース、などがよく聞かれます。
② 業績不振に陥った赤字企業のパターン
後継者に後を継がせても、事業が赤字続きのため食える状況にはない、と
承継を諦めてしまっているケースが考えられます。」

たしかに、これらの会社にとって、承継完了までの道のりは険しいですが、
承継が「困難」ではあっても、決して「不可能」ではありません。
次回以降は、これらの企業が事業承継するために考慮すべき具体的な論点について書いていきます!

◇ 3.実務書籍紹介 ◇
「あの同族企業はなぜすごい」
(中川康彦著、日本経済新聞出版社(2017年11月))
https://eb.store.nikkei.com/asp/ShowItemDetailStart.do?itemId=D3-00026358C0

皆さまは、「同族企業」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?
親子である先代と後継者のあいだで、泥沼のような対立がありそう、
経営者ファミリーが会社を私物化していそう、
あるいは、代々続く老舗企業が多く、ビジネスモデルとして学ぶ点が多そう、などなど。
プラス・マイナスの両面で上記のような「イメージ」が先行してしまいがちな同族企業ですが、
その「実態」は意外と知られていないのではないか?
筆者のそんな疑問から執筆が始まったという本書。
内容としては、前半が実際の同族企業経営者へのインタービュー、
後半がデータ解析等による同族企業の分析、となっています。

面白いのは、経営者の事業承継に至った経緯や思いなどをまとめた、前半部分です。
星野リゾートやジャパネットたかたといった有名企業から、少し規模の小さい地方企業まで、
20社以上の実例が収められています。
生い立ちや承継の経緯などは、まさに十人十色!
しかし、事業を継ぐにあたっての決意や覚悟は、いずれの人にも共通しているのだな、と感じました。
1社ずつの話は簡潔にまとめられており、あっという間に読み切れるかと思いますので、
ご興味のある方は、ぜひご一読ください。

さて、今年も残すところあと1週間足らずとなりました。
この一年も、皆さまのおかけで、大過なく過ごすことができました。
いつも弊社業務へのご支援とご理解をいただき、誠にありがとうございます。

弊社の人員も、今年は公認会計士が3名(東京2名・大阪1名)、
アシスタントも3名(こちらも東京2名・大阪1名)増えました。
私自身も今年の4月に入社しましたので、弊社で迎える初めての年末ということになります。

この1年(正確には9カ月)、業務を通して多くの方にお会いし、色々なことを教えていただきました。
経営者の方とお話をさせていただく機会も多く、
たくさんの「思い」を聞かせていただきました。
会社への思い、事業や商品への思い、従業員への思い、後継者への思い、ご家族への思い・・・。
日本経済を支えているのは全国の中小企業であり、
中小企業経営者のそのような「思い」が、この国を作っているのだな、と感じます。

では、中小企業の皆さまを支えるために、私たちには何ができるだろう。
どうすれば、もっとお客様の役に立てるだろう。
そんな自問自答を繰り返しながら、弊社は来年も精進してまいります!
皆さま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

初めてのメルマガ執筆、やる気が溢れて、いつもより長くなってしまいました(笑)。
次回は新年号です!どうぞお楽しみに!

文責:わかば経営会計 吉良香奈子(大阪事務所)

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