▼ 起業による新陳代謝の現実とベンチャー企業の特性
企業の再生や事業承継という形で様々な中小企業のサポートを行っていますが、事業モデルそのものが経済環境にあわなくなっていることや国内産業の空洞化によって、やむを得ずに廃業に至るケースもあることは事実です。そうなると、環境や世の中が変化していくことにあわせて、新しいサービス・事業を展開する開業(ベンチャー設立)が経済の新陳代謝として不可欠となります。
ただ、日本は廃業率が開業率を上回る状況が長く続いています(データにもよりますが廃業率6%前後>開業率4%前後といわれています。)。日本政府としても、女性やシニアの活用を含め開業率をあげる政策を打ち出していますが、ベンチャー企業には財務・税務・法務といった専門知識や経営ノウハウが不足していることが現実です。
新しいアイデア、新しい技術・商品、新しいサービス、既存に枠にとらわれないベンチャー企業という萌芽は、爆発的な成長の可能性を秘めているとともに、舵取り次第ではあっという間に枯れてしまう危険性ももっているといえます。
弊社はそのようなベンチャー企業を外部の専門家として包括的に支援することで日本経済の次なる成長エンジンとなる会社の黎明期の発展をささえていきたいと思っています。
▼ ステージごとの課題とサービスメニュー
さて、ベンチャー企業と一口に言っても、まだ創業や法人設立をしていないアイデア段階の企業(シード)、事業を開始したもののサービスの開発や準備段階で本格的な売上計上には至っていない企業(アーリー)、事業による売上が計上され軌道に乗り出した企業(ミドル)、売上/利益が増加しIPOやM&Aによる出口(Exit)を見据えている企業(レイター)と様々です。
弊社では、下記のように、それぞれのステージで想定される経営課題に応じて、公認会計士として大手監査法人で実務を経験し、かつ中小企業の経営支援を日常的に行っているメンバーによる会計と税務と経営支援をワンストップ化したサービスを提供しております。下記はあくまで例ですので、実際のサービスについてはお気軽にお問合せ下さい(一部のサービスのみの提供も勿論可能です。)。
ステージ |
特徴 |
経営課題 |
Seedシード |
- ビジネスはアイデア段階/初期マーケティング段階(売上ゼロ)
- 代表者一名ないし数名の外部協力者で運営、法人未設立
- 資金は代表者の自己資金+アルファで対応
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- 創業/法人設立の各種手続き
- 創業時の資金手当て
- 事業プランの磨き上げ
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ステージ |
特徴 |
経営課題 |
Earlyアーリー |
- サービス/商品の開発/マーケティングに注力し売上は僅少
- 代表者含めて数名の組織
- 開発、運営資金が必要
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- 間接/直接金融を交えた資金調達
- 事業拡大のための外部専門家の知見の活用
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ステージ |
特徴 |
経営課題 |
Middleミドル |
- サービス/商品の提供/販売を開始、事業がある程度軌道に
- 組織も拡大
- 事業拡大に伴う運転資金ニーズの増加
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- 引き続き資金調達ニーズ
- 幹部従業員のモチベーション向上(インセンティブプラン)
- Exit見据えた体制の構築
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ステージ |
特徴 |
経営課題 |
Laterレイター |
- ビジネスが本格化し、利益計上
- IPOを見据える場合は監査法人監査や証券会社等の審査が開始
- M&Aによる出口も視野
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- IPOに向けた体制整備
- M&A(バイアウト)の検討・実行
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