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わかば経営会計メールマガジンVol30 書籍、出版しました!

2019.03.27Vol.030

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わかば経営会計メールマガジン Vol 30
2019年3月27日 水曜日
【目次】
1. 事務所通信 ~弊社社員執筆本のご紹介~
2. 税制・経営コラム ~事業承継が困難な企業(第5回)~
3. 実務書籍紹介 ~「劣化するオッサン社会の処方箋」~

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◇ 1.事務所通信 ◇
皆さま、こんにちは。
3月も後半になり、だんだんと暖かい日が増えてきましたね。
春の日差しになると、いつもと同じ景色もふんわりと優しい印象に見えて、
なんだか幸せな気持ちになる今日この頃です。

さて、今回のメルマガは、
3月に、弊社社員の金鍾明が執筆に携わった本が刊行されましたので、そのご紹介から!

『株式会社・各種法人別 清算手続マニュアル
―手続きの選択から業種別の注意点まで―』
(編集代表 尾島史賢、新日本法規出版株式会社(2019年3月))

タイトルの通り、法人を清算する際の手続きや注意点について解説した本です。
清算に係る相談や契約締結、手続きの選択から実施までをフローチャートで示して
流れや留意事項を分かりやすく説明しているほか、
株式会社だけでなく、持分会社や公益法人、NPO法人、学校法人や宗教法人など
8類型の会社・法人について取り上げておりますので、
株式会社以外の法人の方にも、有益かと思います。

弊社の金は、主に会計・税務面でのポイントについて、執筆しております。
清算に関する書籍ですので、読むタイミングは限られるかとは思いますが、
ぜひ一度お手に取ってみてください!!

◇ 2.税制・経営コラム ◇
シリーズ「事業承継が困難な企業」。今回が最終回です。
赤字企業でM&Aを検討する場合で
買い手が求めているのとは別の事業に赤字の要因があるなら、
赤字事業は残したまま、欲しい事業だけを切り離して買い取ることができるというお話が、前回出ておりました。
これがいわゆる「事業譲渡」です。

赤字企業を事業譲渡により売却することは、売り手・買い手の双方にとってメリットがあります。
売り手側からすれば、今後も継続が見込める優良事業を存続させることができます。
負債を抱える他の事業に引っ張られて、
将来の可能性がある事業までも潰してしまうリスクを回避することができるのは、
売り手企業にとっての大きなメリットといえるでしょう。
また、事業譲渡によって得られた収入を、債務の返済等に充当することも可能です。

一方で、買い手企業からすれば、
会社を丸ごとではなく、欲しい部分を個別で指定して譲り受けることができるため、
想定外の簿外債務や偶発債務を承継するリスクを抑えられるというメリットがあります。
たとえば、従業員への賃金未払いが相当に溜まっている、
訴訟案件を抱えており、今後補償等の支払いが発生する可能性がある、などの問題があったとしても、
それらのリスクは旧会社に残し、欲しい事業のみを買い取ることができます。

さて、今回まで5回にわたって、「事業承継が困難な企業」について、いくつかの論点をみてきました。
後継者不足や赤字企業など、承継にあたっての障壁が高い会社は数多くあるかと思います。
しかし、その壁を乗り越える方法はきっとあるはずですので、
もしお困りの場合がございましたら、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

◇ 3.実務書籍紹介 ◇
「劣化するオッサン社会の処方箋 ―なぜ一流は三流に牛耳られるのか―」
(山口周著、光文社新書(2018年9月))
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334043735

会計や税務・経営などについての実務書をご紹介するコーナーですが、
いつも同じようなテーマの本ではつまらないかも…
ということで、今回は少し趣向を変えた一冊を選んでみました。

何やら過激なタイトルですが、決して世の男性への悪口を言い並べた本ではありません(笑)。

・古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
・過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
・階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
・よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
という行動様式・思考様式をもった人を、本書では総称して「オッサン」と呼んでいます。
もちろん、老若男女問わず、上記のような考え方の人はいるのですが、
日本では、政治や経済をはじめ、どのような分野でも
社会の中心になっているのは、中高年の男性が大半のため、このような表現になってしまうのだと思います。

そんな「オッサン」が起こす不祥事が後を絶たない今、
(本書では、不祥事の例として、日大アメフト部監督による暴行指示とその後の雲隠れや
財務省による森友・加計問題の情報改竄・隠ぺいなどが挙げられています)
その要因と対策にはどのようなものがあるか、というのが本書のテーマです。

結論の一つとして、
「良質な仕事体験」と「社外での活動」を積み、
自社内部にとどまらず、どこでも活躍できる土台を作ることが大切だということが述べられていますが、
他にも、社会で働いていくうえで頭に留めておきたい考え方や意識付けが多数書かれており、
どの世代の人にも、興味深く読んでいただける内容です。
また、著名人の格言や著書からの引用が、文中の随所に挿入されているのですが、
深いな~、という言葉が沢山ありますので、そちらも併せて楽しめると思います!

春は別れと出会いの季節。
メルマガを読んでくださっている方のなかにも、もうすぐ新しい環境に飛び込む方や
新しい仲間を迎え入れる方など、沢山いらっしゃるかと思います。
弊社でも、来月から新しいメンバーが増える予定です!
次回のメルマガは、新メンバー紹介特大号をお送りできればと思っております。
ご期待ください!!

文責:わかば経営会計 吉良香奈子(大阪事務所)

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