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わかば経営会計メールマガジンVol33 ふるさと納税が変わった?

2019.06.25Vol.033

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わかば経営会計メールマガジン Vol 33
2019年6月25日 火曜日
【目次】
1. 事務所通信 ~新メンバーのご紹介~
2. 税制・経営コラム ~ふるさと納税の新制度とは?~
3. 実務書籍紹介 ~「知の越境法」~

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◇ 1.事務所通信 ◇
皆さま、こんにちは。
例年だと、全国で梅雨真っ最中の時期ですが、
今年は梅雨前線の北上が遅れているそうで、
(本メルマガ執筆時点では)まだ梅雨入りが発表されていない地域もあります。
その影響から、梅雨明けも例年より遅くなりそうですし、
これからしばらくは、どんよりした空の日が続きそうですね。

さて、今月1つ目のトピックは、
4月号に続きまして、またまた弊社の新メンバー紹介です!

4月は会計士が3名でしたが、今回はアシスタント3名の加入です!
平田理香(福岡事務所、5月入社)
松﨑麻衣子(東京事務所、6月入社)
瀧本知加(大阪事務所、6月入社)

各事務所に1名ずつ、新しいアシスタントが加わりました。
お客様と直接接する機会は少ないかもしれませんが、
事務所内の庶務的な仕事にはじまり、コンサルティング業務や税務業務での会計士のサポートなど、
弊社の運営になくてはならない存在です。
新メンバーともども、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

◇ 2.税制・経営コラム ◇
今月2つ目の話題は、「ふるさと納税」についてです。
自分の好きな自治体に寄付をしたうえで、寄付金額を申告することによって
所得税や住民税から控除を受けられる制度で、
様々な返礼品がもらえてお得なため、「毎年やってるよ!」という方も多いのではないでしょうか?

そのふるさと納税について、2019年6月1日から新たなルールが制定されました。
大きく変わった点は以下の2点です。

・還元率が30%を超える返礼品の禁止
・地元産品ではない返礼品の禁止

ここ数年、寄付金をなるべくたくさん集めようとするあまり、
非常に高い還元率の返礼品を用意したり、
自治体とは関係のない商品を返礼品として設定したりといった事例が目立つようになったため、
ふるさと納税本来の制度趣旨に反するとして、総務省があらたなルールを設定したのです。

新制度では、各自治体がきちんと基準に準拠しているかを総務省が審査し、
対象自治体を「指定」するシステムとなっています。
その結果、返戻品に高額ギフト券などを使用していた4自治体
(大阪府泉佐野市、静岡県小山町、和歌山県高野町、佐賀県みやき町)については、
2019年6月時点において、「指定外」とされました。
「指定外」の自治体へは、ふるさと納税をしても税額控除を受けることができません。

また、上記の4自治体以外にも、43の自治体が「再審査」の対象とされました。
これらの自治体は、ふるさと納税をした人が税額控除を受けられる期間が
2019年6月~9月に限定され、
2019年7月に行われる再審査を通過しなければ
上記4自治体と同様に「指定外」とされる可能性があります。

豪華な返礼品がメディアで頻繁に取り上げられ、民間のポータルサイトも多数登場するなかで、
本来の趣旨を見直し、加熱した返礼品合戦を是正することが
今回の新制度の目的のようです。

たしかに、地元にまったく関係のないギフト券やポイントなどを使って高額な返戻を行うのは、
本来の制度趣旨にそぐわないのかもしれません。
ただ、人口減少等で税収が厳しいために、創意工夫して貴重な財源を集めようとする
自治体の思いは切実なはずですし、
地元産品だけではこれまでほどの寄付収入が見込めない場合もあるでしょうから、
今回の制度改正が、各自治体にとって本当に意味のあるものかは、個人的には疑問です。

とはいえ、すでに始まっている制度ですので、
ふるさと納税をされている方や、これから納税を検討される方は、
寄付したい自治体の指定状況などを確認のうえで、行っていただければと思います!

◇ 3.実務書籍紹介 ◇
「知の越境法 ―「質問力」を磨く―」
(池上彰著、光文社新書(2018年6月))
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334043599

テレビ番組に頻繁に出演され、著書も多い池上彰氏が、
自身のキャリアを振り返りながら、
ひとつの専門にとどまることなく、多数の領域を跨いで学ぶことの重要さについて説いた本です。

本の約半分を、池上氏の職歴やキャリアについての振り返りが占めています。
大学卒業後、NHKで記者として働いてきたものの、
思いがけず「週刊こどもニュース」のキャスターへの異動を命じられたそうです。
こどもニュースのイメージが非常に強いので、
ご本人の意向でキャスターをされていたわけではなかったことには驚きですが、
そのときに、複雑なニュースをこどもに分かりやすく説明するという経験をされたことが大きな強みとなり、
その後のフリージャーナリストとしての成功を支えているという話は、非常に興味深かったです。

後半では、「越境=現状を脱して新天地に飛び込むこと」の醍醐味や
越境するための質問力の磨き方について書かれています。
日本では何かひとつのことに邁進することが高く評価されがちですが、
あえて自分がメインとする領域から出て、その隣の世界を覗くことで見えてくることはたくさんある、
またそのように多数の領域から学ぶためには
恥ずかしさを捨てて、どんなに素朴な疑問でも質問すべし、と説かれています。
ただし、やはり出来る限りの準備は尽くしたうえで質問をするべきとのことで、
ジャーナリストとはいかに勉強が必要な仕事か、
また「良い質問」をすることがどれほど難しいかが感じ取れるところも、本書の面白い点かと思います。

さすが池上さんという感じの、親しみやすい文章で非常に読みやすいので、
ご興味のある方は、ぜひお手に取ってみてください!

さて、昨年12月から約半年間、メルマガを書かせていただきましたが、
私が担当するのは、今月号で最後になります。
退職か?と思われたかもしれませんが、そうではありません(笑)。
7月から2年間、中小企業再生支援全国本部に出向することとなり(まさに「越境」ですね!)、
弊社の業務から離れるため、いったんメルマガ担当もお休みさせていただきます。
(※中小企業再生支援全国本部とは、各都道府県で中小企業再生支援業務を行っている
再生支援協議会の活動を支援する取りまとめ機関です。)

月に1度だけではありますが、何を書こうか考えるところから始まり、
情報を調べて文章に起こす作業は、とても勉強になりました。
また、本が好きなので、事務所の経費で堂々と読みたい本を買えるのは大変嬉しく(笑)、
それを自分の言葉で紹介できるのは、毎月の楽しみでもありました。

拙い文章で恐縮ですが、読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
2年後弊社に戻ってきたときには、パワーアップしたメルマガを書けるよう、
しっかりと経験を積んで帰ってきたいと思っております!

メルマガは来月号からも続きます。皆さま、次号もどうぞよろしくお願いいたします!

文責:わかば経営会計 吉良香奈子(大阪事務所)

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