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わかば経営会計メールマガジンVol61  DX始めました!

2022.09.16Vol.061

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わかば経営会計メールマガジン Vol 61   DX始めました!
2022年9月16日 金曜日
【目次】
1. 事務所通信 ~DX支援サービス開始です!~
2. 税制・経営コラム ~インボイス制度・電子帳簿保存法の実務的な話~
3. 実務図書紹介 ~だから僕たちは組織を変えていける やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた~

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お世話になっております。
今回は弊社が始めたDXの紹介と、インボイス等の対応で、より実務的な話題について触れたいと思います。

◇ 事務所通信 ~DX支援サービス開始です!~ ◇

以前より、税務顧問の一部として、マネーフォワードクラウドの会計、給与計算、経費精算等を利用した
業務効率化支援を行ってまいりましたが、
今回、「ITツールを活用した業務改善支援」として、
システムのクラウド化・業務フローの効率化支援を本格的に始めました。

https://wakaba-ac.jp/ser_it/

現在でもなお、紙資料や手作業の多い会社、属人的で経理担当者が退職すると業務が回るかわからない
といった会社は多々見受けられます。

業種によって、DXが難しい分野が存在することは事実ですが、
その中でも顧問先の業務フローを一緒に考え、試行錯誤を繰り返すことによって、
DXに関するナレッジが蓄積されてきたと自負しています。

今年度はIT導入補助金も使用可能ですので、金銭面の負担を軽くすることも可能です。
バックオフィス業務でお困りの場合は、是非ご相談ください。

◇ 税制・経営コラム ~インボイス制度の実務的な話~ ◇

インボイス制度導入後は、消費税の仕入税額控除を受けるためには、
原則として適格請求書(請求書発行者の登録番号が書かれたもの)を受ける必要があることを、
前回のメルマガで説明致しました。

法人名義のクレジットカードを利用している会社も多いと思われます。
現状、3万円未満の課税仕入については、請求書の交付は必要とされていませんが、
インボイス適用後は、クレジットカード会社が発行するWEB明細のみでは仕入税額控除ができず、
別途、ご利用明細などを保存することが必要となります。

インボイス制度によって、証票類の保存が煩雑になることが想定されます。
今のうちから書類の整備や電子データ化等を進め、2023年10月前後で混乱しないような対応が必要といえます。


◇ 実務図書紹介 ~だから僕たちは組織を変えていける やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた~ ◇

前回、「数値化の鬼」というタイトルの本を紹介しました。
指示待ちの人間ではなく、自ら考え、提案できる社員となるために、数字の見える化と
適切な評価・フィードバックの重要性を解説した本でした。

今回紹介する実務図書は、前回同様、組織作りがテーマですが、
仕組みづくりというよりは、リーダーの言動や仕事のやり方という観点から書かれています。

https://dakaboku.jp/
(だから僕たちは組織を変えていける やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた
斎藤徹 著:2022年4月)

この本の著者は、IBMを退職後、ICT技術を活かしてベンチャーを創業、
その後学習院大学の特別客員教授として活躍されています。

日本は失われた30年と言われ、昨今では円安も問題になっていますが、筆者は
企業の組織体質に問題があると指摘しています。

典型的な日本企業は、下記のような特徴を有しています。

・企業理念や価値観が共有されておらず、現場の優先事項が数字作りになっている。
・短期の成果が評価基準になり、メンバーの創造性や信頼が低下している。
・現場には改善すべき事項があるが、顧客より社内マターが優先される。
・縦割り組織や複雑な手続きが、意思決定の柔軟さやスピードを遅らせている。
・部門の成果のために、全社利益より部門利益が優先される。
・日々の業務に手いっぱいで、新しい発想やイノベーションを考える余裕がない。

このような働き方でも、1990年以前の、皆が同じものを求める時代にはマッチしていたのかもしれません。
しかし、特に90年代以降は、個人のニーズが多様化し、他社にないアイデアを早く実現した者が
利益を生む時代に変わっています。

しかしながら、組織の構造が時代に合うように変わっていないため、
上記のような生産性の低い組織となってしまっているのです。

ではこのような組織を変革するためには、リーダーは何をすればよいのでしょうか。
筆者は、これからの組織は「統制」から「自走」を目指す必要があると指摘しており、
この本では3つの方法が提案されています。

1つ目は、社員同士の関係の質の向上を目指すということです。

「心理的安全性」という言葉をご存知でしょうか。
ビジネスを行う以上、ディスカッションを行って一定の結論を出すことは必要ですが、
メンバーが互いにマウントを取り合う、知らないことを質問することを「無知な人物」と
いうように批判しあうというような行為は、参加メンバーが意見を述べることを委縮させ、
心理的安全性を害するといいます。
要するに居心地が悪い組織ということになります。

このような組織は、コミュニケーションが円滑に行われず、組織のメンバーの成長も見込めません。

心理的安全性を確保するために、リーダーがすべきことは下記が挙げられます。
・社員と直接話をする機会を定期的に設けて親しみやすい人となりを見せる。
・強がらず、自分の能力の限界をさらけ出す。
・失敗は学習する機会であることを示すとともに、そのような場合に行動で示す。

一朝一夕では不可能な難しい項目もありますが、意識を持つことが必要と言えます。

2つ目は、従業員の思考の質を向上させることにあります。

思考は無意識のうちに、行動となって表れますから、
ポジティブな思考を続けること、失敗もプラスにとらえることが重要といえます。
しかしながら、ビジネスは失敗がつきものです。

それでも仕事をやりたいと思うには、リーダーの「想い」を従業員に伝え、
心からそのように思ってもらうことが必要です。

うわべだけの理解では、メンバーの共感が得られず、やらされ感が残ってしまいます。
リーダーに求められることは、なぜ、会社の存在意義、創業当初の「想い」を、
社員に伝え、共感できる社員を増やしていくことであるといいます。

3つ目は、行動の質を向上させることにあります。

温厚だった人が、管理職になった途端、メンバーの日程を厳しく管理するなどして、豹変することがあります。
その人が真面目であればあるほど、立場としての責任感から、そのような態度をとりがちです。

しかしながら、それは組織メンバーの成長を阻んでいることにほかなりません。
クリエイティブな仕事であればあるほど、過度な管理は避け、
短期的な数字に基づく評価もやめて、メンバーに自由にやらせる方が結果的に
組織が成長するといいます。

日常業務で忙殺されがちですが、社員が面白いと思うことをやる時間を、
リーダーが率先して確保することによって、
アイデアの多い自走する組織が出来上がるのではないかと思います。


文責:わかば経営会計 渡邊大真(大阪事務所)

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